【ASIAN KUNG-FU GENERATION】BONES & YAMS TOUR@新木場STUCIO COAST(1日目;7/11)
行ってきたぜASIAN KUNG-FU GENERATION BONES&YAMS TOUR@新木場STUIDO COAST!!
本編開始前にイギリス人歌手Nick Moonによる前座があった。
正直アジカン前提でしか考えてなかったので「誰だよ?」感あったのは事実である。
20~30分くらいの演奏があって終演。
対バンって感じでもなかったが、それに近い位置受けでの登場だったようだ。
彼はアンコールでアジカン演奏の元、メインボーカルでRadioheadのコピーを披露している。
終演後にフォロワーさんらと話した感じでは最近のアジカンのライブでは割とこういう「前座」がある、とのことだ。
確かに前のツアーもFEEDERと一緒だったし。
でもあれは明確に「対バンツアー」と銘打っていた気がするが今回Nick Moon氏をそこまで大々的に押し出していたかなあ、というのが個人的な感じ。
いやNick Moon登場が嫌だったわけではないですよまじで。w
Nick Moon氏終演後、音も演出も何もなくほんとに無音の中でさーっとアジカンメンバーが登場してきた。
あれは意外だったな。
アジカンって登場SEとかないの??
カルチャーギャップのようなものすら感じた(俺だけかもしれんがw)
セトリは以下↓
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Right Now
エントランス
荒野を歩け
白に染めろ
極楽寺ハートブレイク
マイクロフォン
サイレン
無限グライダー
永遠に
ノーネーム
未だ見ぬ明日に
架空生物のブルース
生者のマーチ
夜を越えて
サイエンスフィクション
ローリングストーン
Re:Re:
Standard/スタンダード
ワールドワールドワールド
新しい世界
<EN>
Hard and Dry with Nick[Radiohead]
マーチングバンド
今を生きて
転がる岩、君に朝が降る
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実はアジカンはフェスでしか見たことなく、今回が初ワンマンである。
本当は今ツアー別の場所も行けたのだが諸々事情があっていけなくなってしまっていた。
行ってみて思ったのは「アジカンのワンマンはいいね!」だ。
素直にそう思った。
フェスでしか見てないとやっぱり一般大衆向けの有名な曲をよく聴いている印象だが、「そうでない曲」がとてもよく光る。
カップリングにだけポツっとあったりアルバムの中でも地味な印象の曲が、ライブだとじっくり沁みる。
この辺はテナーに通ずるものがあると思っている。
今回のツアーの名を冠する「BONES&YAMS」が、ゴッチの裏ベストからきているということを考えても、
セトリはこれらの裏ベストから出展されるのだろうとなんとなく予想はできたが、
これらの曲が大体、上記で言うところの「そうでない曲」の印象(個人的には)なので、今回のライブはとてもよかった。
(一部は知らない(完全に忘れてた)曲もあったけどw)
テナーでいうところの「テナマニ」がツアー開催されてるみたいな感じである。
テナーもやればいいのにって感じだが!
「ワンマンに行くとそういうレア曲に出会える」と思うとワンマンがとても魅力的に映ってくる。
まあ、これはアジカンに限らずどのバンドでも同じことなのかもしれないが。
アジカンはベクトル違えど、テナーと同じで、「埋もれている曲がよく光る」。
こういうのに味わえる可能性が高いワンマンに行くのはテナーと同じで魅力が詰まっている。
よいバンドである。
例えば「永遠に」なんて、大元は「ワールドアパート」のカップリングでしょ。
これなんてもう12年前ですぜ!
完全に忘れてたこれは。(ラストの「憂~鬱~」で「あっ!なんかあったなこれ!」って思い出したw)
今回の裏ベスト企画でサルベージされなきゃ思い出の中に完全に埋もれていたはず。
逆に「無限グライダー」なんかはJAPAN JAMの記憶が新しく、出自は「永遠に」より前(君繋だから2003年)なのに完全に覚えていた。
まあもとから結構存在感強い曲ではあるからな…。
JAPAN JAMではホリエさんとの合同ボーカルだったが今回はゴッチ単独。
原曲のエモさを改めて感じ取ることができた。
あと「サイレン」聴けたのは俺得だった。
これも出自はだいぶ古いよな。。
「HONE」に入ってんだねこれ(事前にHONEとIMOの中身をそこまで調べずに行ったので出るとは思わなかった)
優しい照明効果がまた曲のエモさを増長させる。
そうそう、
アジカンはライブがとても「エモい」と感じた。
というかこの日初めて「エモい」という単語の意味を真に理解した感じすらした。
なんか一つの真理に行き着いた感覚である。
元の楽曲がすでに結構エモいせいもあるのだが、ライブだとそれが特に際立っていた感じがする。
日本語詞かつ表現が割と抽象的になっているせいもあってか、比較的ダイレクトかつスピーディに、リアルな「思い」を感じ取ることができる(感じ取ってしまう)。
これはアジカンの特性でもあり他バンドにはない性格の一つなんだろうな。
モッシュやダイブが起きるようなシーンもないから比較的じっくり聴きこむことができるのもそれを加速させているポイントだろう。
あと照明効果が秀逸だね。
今回の新木場以外の公演知らないけど、大体こんな感じなんだろうか。
ミドルテンポの曲なのに、やけに刺激的な照明を使ってくるあたりは面白いなと感じた。
例えばラストの「転がる岩~」とか、そんなに激しい曲でもないのに割とサイケデリックに照明ぶん回したりしてて(赤緑青が目まぐるしく入り乱れてた)、「ゴッチがカラフル…」とかわけわからんこと思ってた。
逆に「サイエンスフィクション」とかは、比較的ノリのいい曲なのにストレートに白い照明バーッと照らしてるだけとかで、使いどころあってんのか?って感じてしまった。w
(まあアップテンポな曲は照明は大体そんな感じか)
帰り際にフォロワーさんと話したけど、「祈ってる女子」多いね。
祈るっていうか、両手を合わせてライブに全身全霊を預けているっていうか、なんかそんな感じ。
まあアジカンに限った話じゃなく、ライブで感極まってそんな感じになる人はそこそこ見るけど。
俺の隣にいた女子も「ローリングストーン」とかあたりでそんな雰囲気になっていたのを見かけた。
でも確かになぁ~沁みるからなあ~。わかるよ。
代表曲(?)である「リライト」はなかった。
「フェスではリライト見たらすぐ違うステージ行っちゃうやつがいる」って自虐MCをゴッチがしてたがw、
「アジカンのライブの来たら聴きたい曲」のベスト3に入る曲であるのは事実なので、今回なかったのが残念ではにといえば嘘になるが、まあ今回のライブ(ツアー)には逆になかったほうが良かったかもしれない。
(この自虐MCがあった時点で「リライトは今回なさそうだな…」とは思ってたw)
一方で、確かに、もう少しノリのいいアップテンポなやつを聴きたかった感があるのも事実である。
「未だ見ぬ明日に」からの出展があるなら「脈打つ生命」「マスタング」が聴きたい。
(マスタングはアップテンポでもないが)
あと「振動覚」がききたい。
あと「絵画教室」がききたい。
あと「フラッシュバック」がききたい。
あと「路地裏のうさぎ」がききたい。
あと(ry
というわけで聴きたい曲がいっぱいあるのでこれからもなるべくアジカンのワンマンに行きたいと思います。
MCの中でゴッチから、
「エルレの対バン。俺かと思ってたけど、俺じゃなかったね(笑)。
まあ、あれに関しては、いろいろなツイートを見たけども。
でもエルレの不在をワンオクが補ってきたって感じあるじゃん。
ミッシングリンクっていうかさ。
そういう風に思うから、ワンオクでよかったんじゃないかっておじさんは思うよ。」
ってな話があり。
これを聞いて得た感想が「感動」っていう表現じゃなんかこうちょっと違うんだが、何か心に響くものがあったのは確実である。
同じ時代を生きた盟友バンドが言うからこそ響く言葉だなというのもあるが。
重みをもった発言ってわけでもないが、「確かにそうなんだな」って思う一面を確実に持っていた。
これを聞いてなんだかとてつもなく納得した感じがある。
(もともとそんなに思いがあったわけでもなかったがw)
確かにそういう感じなんだろうね。
10年前のエルレと同じ(もしくはそれ以上なのか?よく知らんが)勢いを持っているのが今はワンオクなんだろうね。
例えば今ワンオクが活動休止して10年後に復活するとなって、その間に同じように勢い付けたバンドがあったら同じ感じになるんだろうなって思う。
俺は、<br/ エルレ復活は嬉しいしライブには当然行きたいけどそこまで精神的な寄る辺になっているわけではないし、
「ワンオクのファンの質」とかその辺の実情もよく知らないので、
ガチな人からは少し(10歩くらい?w)引いて見てる人だから、
それぞれの「ガチな人」にはそれぞれの「思うところ」があるんだろうなあという程度の理解でいる。
こういうくらいの立場のほうが気軽でいい。
まあガチな人からは嫌がられるだろうが。w
広義で言えばエルレもワンオクも同じ「音楽」の世界の話なのになんでだか分かり合えないのは悲しいことだねえ。
なんでお互いを尊重できないのかねえ。
人が大勢集まればそういう側面が出てくるのは仕方ないことなのかもしれないけど。
この辺、それぞれの「ガチな人」にしか分からない事情があるんだろうなあ。
難しいねえ。
でもまあ、正直、俺は、俺が聴きたい音楽を聴きたいときに聴けるだけ聴きたいように聴くだけだだから、どっちがどうとか別にどうでもいいんだ。
ていうかまずその前にチケット確保しないとライブにすらいけねえんだけどな!!
ワンオク登場によりチケ確保はより難しくなった感あるが僅かながらでも可能性あるなら申し込むしかないね。
2.思うところ
個人的な歴史で言えば、アジカンというと、多分実のところテナーより出会いが早い。
やはり一般的な知名度が高かったためもあって、今より音楽にのめりこむ前に出会っていた。
「崩壊アンプリファー」とかのあたりから知ってるからもう15年くらい前から知ってるのか。
(テナーは多分2006年のメロストが記憶にある限り初)
15年を経てワンマンに行くというのはなんだか個人史として妙に壮大なストーリーを感じて感慨深い。
正直単にそこまで興味も機会もなくてライブ行けてなかっただけだが。
アジカンって、実は途中ちょっと離れてしまったんだよね。
否、音源はチラホラ入手してはいたんだけど、それ以前に比べるとハマる度合いが確実に減っていた。
というのも、震災以降のゴッチの発言がなんか妙に政治色を帯びだしてから敬遠するようになったのである。
どの曲聴いても政治への揶揄や批判に聴こえて何か若干近づきがたくなった。
(逆に言うとテナーにそういうのがないのがテナーをより好きな理由の一つでもある)
音楽とはあくまで芸術作品で、ライブは娯楽の一種だと思っていて、そこに社会や政治に対するメッセージ性は不要、という考えが、個人的に今でも心の底にある。
個人個人が楽しむように楽しめることが一番重要な要点なんだろうと思っていて、そこに余計な連想をさせる要素は極力あるべきではない(ノイズにしからない)、という考え方である。
例えば「それでは、また明日」だが。
”緩慢な輪になって、単純なことになって、賛成か、反対か、それは何やってんの?
手と手を取り合って、ワンツースリーで追い出して、異端者は誰だ?異端者は誰だ?”
ってとこだが。
本意は知らないが、原発批判を「民主主義」の名のもと多勢に無勢で押しつぶす政治へのメッセージのように聴こえてしまっていた。
何かこう、皮肉った感じを受け取ってしまい素直に楽曲に対してのめりこめなくなってしまったのである。
(かっこいい曲なのにね)
「では、そんな思いがある中、なぜおまえは今回アジカンのライブに行こうと思ったんだ?」と問われると、単に彼らの音楽が聴きたいと思ったからである。
ほんとにそれ以外に理由はない。
つまり、上のような考え方から俺のほうが少し変わったのかもしれん。
これは正直捉え方の問題であって、
「そういうのもアリかな」って思うようになった(自然とそうなっていった)というか、
なんとなくそういう変化が自分にあったのかと、振り返ると思うところがある。
これは「そう捉えなければいい」と無理やり自分の考えを補正していったわけではなく、気づいたらそういう感じになっていただけで、
平たく言えば「歳を取ったから」が一番適切な理由になるのだろう。
震災があったのは7年前で、まだ27歳。妙に難しいことを考え出すような年頃だったんだろう。(笑)
あれから少し大人になったんだろう、と好意的な解釈をすることでこの話は気持ちよく決着がつけられる気がする。
逆に言えば鈍感になったのかもしれない。
社会や生活や仕事等、周囲にある様々な事象に敏感になる神経は失ってはいけないだろうな。
このまま何も変化なくただ無意味に歳を重ねる「能無しのオヤジ」にならないよう気を付けたいものだ。
「それでは、また明日」の例でいえば、今でもこれを聴くと上に書いたような思いを感じ取ってはしまうが、
「まあ、そういうのもアリだろう」というくらいに捉えるようになった。
むしろ「かっこいい曲じゃん!ライブで聴きてえ!」という思いのほうが強い。
そして別にそれでいいんだと思う。
捉え方次第で視点が変わる。
これが「成長」によるものなのか単に時が経ったことで思考が風化したのか(歳を取っただけなのか)、
それはわからないが、願わくば”無意味に歳を重ねる”だけの、つまり後者であってほしくはないなと思う。
(まあ時間をどう過ごすかは自分の責任だから願ったところで生き方は変わらないんだが…)
とにかく、今はもう別にそういうのに対する変な抵抗感がなくなった。
またアジカンのライブに行きたいですよ。
素直にそう思うのだ。
3.カンパイ+α
この日は正直俺的にかなり急きょ予定を決めて行ったので(最近そういうのが多い)、事前にフォロワーさんらに「この日いくからカンパイしよーぜ~」みたいな話は皆無だった。
でもまあアジカンだから誰かしらいそうだなとは思っており、当日ツイッター見てたら実際何人からいたから面白い。
やはりテナー(周辺)とはそこそこ志向性の近い人が多いようだと実感した。
今回カンパイで初めて会った人もおり、上述した「祈る女子」を含め、アジカンガチ目な人の存在もそこそこ確認している。
やはりアジカン、コアなファンは多い。
客層で言えば、テナー等に比べると割と年齢層が豊富だった印象である。
赤ちゃん連れてきてる人とかはテナーではあまり見かけた記憶がない(あれはあれでどうかと思ったが)。
見た感じ40~50代と思われる人(スーツも私服もいた)、制服着てる女子高生がいたりと、結構いろんな人を見かけた。
また、全員が全員バンT・ツアーT着てる人ではなかったのも印象的だった。
今まで行ったライブは、(ある意味宗教じみてるかの如く)まじでみんなバンTやらツアーTやら着てるのが一般的な光景だった印象だが、アジカンはそうでもない。
もちろんバンT着てるガチ勢もいるにはいるのだが、見た感じ割合にしてバンT勢とそれ以外では6:4くらい。
結構私服やスーツで普通に参加してる人もいた。
モッシュやダイブが起きるようなゴリゴリしたやつではないから参加しやすいのかもしれない。
これは結構初心者にはいきやすいライブだね。
あとロッカー。
めっちゃ余ってた。
これがすごい記憶に残ってる。
細見バンドとかだと開演20分前くらいにもなればロッカー難民になるの必須なんだが、この日は開演20分前でも外ロッカー余裕だった。
8割がた空いてたんじゃねえのって思うくらい。
客の入りは満席だったように思うし、実際コーストの橋の前で「チケット求む!」の人いたからSOLDだったんだろうけど、あんなにロッカー余裕なの初めて見た。
みんな荷物持って参戦してたんかな。
正直アジカンって知名度で言えば(残念なことに)テナーより断然上だと思っていて、
そのため東京の公演ともなるとチケ確保は相当難しいのでは、と思うところもあったが、
今回普通に新木場取れたし、あのロッカーの情景見るともしかたら結構チケ取りやすいバンドなのかな。
この辺もよりライブに足を運びやすい要素かもしれないね。