【ストレイテナー】The Ordinary Road Tour@Zepp Shijuku

いってきたぜテナー新宿!!


セトリ


リヒトミューレ
さよならだけがおしえてくれた
原色
Silver Lining
DAY TO DAY
工場夜景
FREEZING
Zero Generation
Yeti
Super Magical Illusion
Exelion
冬の太陽
インビジブル
パレイドリア
雨の明日
泳ぐ鳥
COME and GO
シーグラス
Braver
Skeltonize!
From Noon Till Dawn
REMINDER
The Novemberist
<EN>
灯り
Uncertain

「冬の太陽」のあとにいつもの長めの(緩いw)MCがあったのだが、曲構成を見る感じだとそれ以前とそれ以降で第一部・第二部で分かれてるような印象を受ける。(ちょうど曲数も半分だし)なんというか、例えば第一部・第二部それぞれが「対バン用のセトリ」にそのまま適用可能というか。第二部の開始が(本人曰く)「Chillな曲」ということで、その直前までの曲とはガラッと雰囲気が変わって始まったのも、その印象付けに個人的に一役買っている。ちょっと前のACIDMANがそんな感じの曲構成でセトリ組んでた印象があるが、それに近いかもしれない。今までのテナーのライブでここまではっきりと「第一部・第二部」のような別れ方をしてるセトリは個人的にあまり見たことがない。まあ、俺が勝手にそう思ってるだけですが。。

既存曲だと「原色」(Silver Liningツアー以来、約1年ぶり)「FREEZING」(Crank In Tour以来、約3年ぶり)「Yeti」(Applauseツアー以来、約4年ぶり)「Super Magical Illusion」(駒澤大学の学際以来、約7年ぶり(!))はエグイですね。こうしてみると「原色」なんかそれほど「久しぶり」って感じでもないんだが、まあでも間にテナマニとかいう王道曲まったくやらないエグいイベント挟んでるからな、いろんな曲の印象が消え失せていても仕方ない。。

特に「Super Magical Illusion」はえぐいですね、7年ぶりって奥さん(?)、前に聴いたときうちの息子小学校にすら入ってなかったってコト!?それまで封印されていたことを考えると感動の再会を感じざるを得ない。この曲のイントロのあのごちゃ混ぜ電子音(?)みたいに始まった瞬間、脳汁が湧いて一気に前に突っ込んでいたよ。このときのモッシュ圧はこの日で一番強かったといってもいいかもしれない。久しぶりなのにも相まってめちゃめちゃに騒いだ。実際、俺は感じなかったが、どうもこの曲の時「フロアが(物理的に)揺れていた」らしい。まじで??そんなことある??

フォロワーさんの一人も言ってたが、全体的には「冬のテナー」って感じである。FREEZIG、冬の太陽、Yeti、灯り、泳ぐ鳥あたりがそれを連想させるのかもしれない。REMINDERも「凝った屋根の上」とかのあたりで冬っぽさがある。この頃のテナーの曲には「雪の街」と「ガーゴイル(堕天使)」は定番のキーワードで出てくるので(そもそも世界観がつながっている)、まあ同じ印象を受ける可能性は高いのだが。他にも例えば米子ではFREEをやってるし、そのことからも「冬のテナー」感を感じる。(FREEには"powder snow falls down on you"って歌詞からなんとなく個人的に「冬の曲」ってイメージがある。)狙ったのかどうか知らないけど。追加でCold Sleepとかどうスか??
COME and GOの歌詞(泳ぐ鳥、走る岩、叫ぶ星)もあって、既存曲だとこの3曲は必ず出る&この順番で出る、と勝手に想像していたのもあり、「泳ぐ鳥」が来た時に「おっ来た!!」と思ったんだが、実際にはそんなことはなかった(この中だと「泳ぐ鳥」だけが採用されたことになる)。なんだそうなんだwという感じである。まあテナーは割とこういう「期待させておいてあえて裏切る」みたいな予測不能な動きするところはそういえばあるから(ほめてます)、無駄に変な妄想を膨らませていただけかもしれない。とか言いながらしれっどこかで「走る岩」やったりとかね。。

いやしかし既存曲に対しては聴くたび毎回「本当にお久しぶりでしたね、他の皆さんもお元気そうでなによりです。元気な姿を見て安心しました。またいつでも来てくれていいからね。体を大事にね。」って感じの気持ちになる。孫に久しぶりに会うおじいちゃんの気持ちってこんな感じなのかな??我ながら、もう精神的にいくところまでイッっちゃってる気がしますね。。


「音源でしか聴いてない曲を初めてライブで聴くと印象変わる」っていうのはテナーだとあるあるなんだが、今回も当然ながらそういうのはあって、中でも個人的に一番印象が変わったのは「雨の明日」である。これ直近だと横浜でホリエさんの弾き語り風でしか聴いたのが最後だったのもあって、バンドサウンドで聴いたらガラッと印象が変わった。変化具合が激しい分印象に強く残っているのだろう。音源も原曲ももっと「優しい」曲って印象だったが、普通に(?)「ポップな曲」だった。表層的な感じ方は「灯り」と近いかもしれないが、それよりもう少しロック寄りの曲、というイメージ。「へぇ~バンドサウンドだとこんなふうに化けるんだ」という驚きと発見で満たされた曲だった。

あと「工場夜景」。これはやはりいい曲だ。音源聴いたときからポテンシャルは感じてたが、やはりその感覚は間違いではなかった。なんかね、実際工場夜景見えたもん、曲聴いてるとき。照明が淡いグリーンとブルーの間くらいの適度にいい感じの光量で、まさに「夜景」っぽさをうまく演出していたと思う。程よく「ロック」してる感じもいい(そこまでロック感が強くないので「ちゃんと」聴けるw、という特徴がある)。例えばアコースティックアレンジとか、固定席で座って聞けるタイプの会場とか、そういうところでも聴いてみたいと思った、好きな曲です。これは今後長生きしてほしい曲だな、と思った。

「Exelion」はもっと終盤の攻めどころに持ってくるもんだと思ってたが、割と序盤に出てきたのでちょっと驚いた。周辺の既存曲のパワーが強烈だったこともあってか、場の圧はそこまで強くなかったのが意外といえば意外だった。もっとパワフルにモッシュ起きるもんだと思ってた。ただ新曲だということもあってその威力が抑え気味になってた節もある。もう少しセトリに長く居座れば市場に浸透して現場の雰囲気も変わってくるだろう。そういう意味では今後に強いポテンシャルを感じた曲である。工場夜景とは違う意味で長生きしてほしい曲。

逆に「Skeltonize!」は、そこまでモッシュな曲でもないんじゃないか、と思ってたが、割とモッシュが起きたのが意外だった。これは先行配信されてる分だけ知名度が高かったことも相まってのことかもしれない。この曲、ホリエさんが終始キーボード担当だが、このスタイルで演奏する曲にしてはロック感が強いので、ステージ上の光景とフロアの状態が(個人的な感覚では)妙にミスマッチ起こしており、フロア側からは見てて面白かった。これは音源ではなく映像で客観的に状態が見てみたい曲である。いやまあ映像はどの曲でも欲しいんスけど、この曲は特にそういう印象が強い。なんか見てて「なんだこれ!?」って感じになりそうな曲、って感じがする。w


本編ラストが「The Novemberist」なのが意外だった。えっUncertainじゃねえの!?みたいな意外さ。ツアーの他のセトリ見てみてもその構成なので、ツアーの設定上、もともとUncertainはアンコ用にもっていくつもりだったらしい。しかしそんなことを知らないその時点では「Uncertain聴けないのかよ…!」みたいな軽い絶望に打ちのめされており、例えば「Leap In The Dark」みたいに「レコ発でやらない曲」に任命されちゃうのか…と思ってたが、普通にアンコでやってくれて助かった(?)。ちなみにみんな言ってたけど「The Novemberist」のラストのドラム連打部分の照明チカチカ、あれ目に悪いからやめた方がいいと思う。。友達も言ってたけどポリゴンフラッシュを思い出させる。体調不良者でない?あれ?

Uncertainはいいですね。これは〆の曲としてこれでもないくらいピッタシの役割を担ってくれている。テナーのアルバムの〆曲は、曲調は全然違うがどれも「〆の曲」としてアルバムの世界観をしっかりと収束させているという点では共通していて、このUncertainも間違いなく・文句なくその一曲。Uncertainは、曲調だけでいうと明るい感じで、その意味では前作の〆「混ぜれば~」と近いかもしれないが、あれとはエモさの成分が少し違い、「力強さ」や「希望」を感じる曲である。Silver Lining(希望)という曲をもって25周年を迎えたこのバンドの新たな門出にふさわしい曲だと感じる。勿論今後もレコ発以外のライブでぽろっと登場してほしいところだが、レコ発のツアーのライブで「最後に聴く」からこそ感じる感慨深さというか、この場だからこそ映える曲みたいのがあると思う。聴けて良かったです。

その他

  • 自身のGoogle Photoの記録なんかを漁ってみたところ、新宿という駅に降り立ったのはおよそ10年ぶりである。昔京王線沿いに住んでたことがあり、そのころはちょくちょく買い物とかで行ってたんだが、今の家(横浜(の僻地))に引っ越して以来、まったく立ち寄る機会がなくなってしまい、気づけば10年くらい行ってなかった。で、この日10年ぶりに新宿いってみたら、超変わっててびっくりした。南口の駅前がすげーきれいになってた。なんだバスタって……ザンギエフか??(ファイナルアトミックバスター?)それと歌舞伎町、ここも凄い変わってた。劇場前(だっけ?あの広場)はそこまで変わってなかったが、APAホテルやら「東急歌舞伎町タワー」とかいうデカい商業ビルが出来ていて(その東急歌舞伎町タワーの地下にZepp Shinjukuが設置されてる感じ)、「ここ本当に歌舞伎町か?」って感じになった。何があったんだあの町??
  • Zepp Shinjuku、初めていったので知らなかったが、ここすげー地下にあるのだ。あんなデカい商業ビルたてるんなら地上につくってくれてもいいじゃんという気がしないでもないが。とにかく、会場にたどり着くまでにひたすら潜る。月の地下渓谷にでも行くのかってくらい潜る。ゼムス様に報告すっぞコラ!!個人的に感じなかったが「(この深さのために)地上との気圧の差がある」という説を耳にし、実際その影響なのかどうかは知らないがライブ前に一人、ライブ中に一人(パレイドリアの時に倒れて曲が一時的に中断された)、体調不良で外に運び出された人がいた。気圧差云々には個人的には懐疑的なのだが、そういえば「低気圧で頭痛い」って言って苦しんでる人をちょいちょい見かける中(俺の妻もその一人)、俺は全くそういうのを感じない人なので、そもそも気圧差に鈍い体質なのかもしれず、そこに関してはなんとも言えなかった。実際この知恵袋によると建物の地下では気圧変わるらしいし。フロアの気圧が地上より高いのは確かなのだろう。もしこれにより体調不良者が出るようなら構造上ライブハウスとして致命的だな。。
  • Zepp Shinjukuの特徴として、「フロアへの入り口が後ろ側しかない」とういうのも挙げられる。Zepp Divercityや豊洲PITとかと違い、左右から入れない。奥から順に人が入っていくので、開演時間が近づくほど、後から入る人は奥が詰まって先に進みづらくなる傾向がある。Zepp Divercityとかだと、最前方付近の左右の入り口から入れば、ライブ開始の暗転と同時に発生する人民大移動で一気に最前付近まで移動できるが、それと同じムーブメントが起こりづらい(構造上起きない)構造のライブハウスである。…と思ってたけど普通に同じこと起きて普通に最前に突っ込めた。ライブハウスはどこも同じらしい。まあ、そんなもんかw
  • 写真

    • 乾杯1(この日は車じゃないのでドリンク交換は酒)

    • 乾杯2(歌舞伎町の飲み屋にて)

  • You Tube


お疲れ様でした。