【ASIAN KUNG-FU GENERATION】ファン感謝サーキット@Zepp Divercity Tokyo (2日目)

いってきたぜアジカン!!




セトリ


センスレス
振動覚
リライト
夏の日、残像
バタフライ
エンパシー
それでは、また明日
十二進法の夕景
転がる岩、君に朝が降る
或る街の群青
ナイトダイビング
嘘とワンダーランド
お祭りのあと
荒野を歩け
江の島エスカー

君という花
海岸通り
<EN>
今を生きて (ゴッチ弾き語り)
ソラニン (ゴッチ弾き語り; 後半Oasisの「Wonderwall」)
雨上がりの希望 (Cosmo Studio)
冷蔵庫のろくでもないジョーク (Cosmo Studio+伊地知潔)
迷子犬と雨のビート
遥か彼方
<EN2>
出町柳パラレルユニバース

こうやって振り返って見ると、聴きたいと思ってた曲を大量に聴けたライブだった。「振動覚」「夏の日、残像」「それでは、また明日」「ナイトダイビング」「冷蔵庫のろくでもないジョーク」「江の島エスカー」「出町柳パラレルユニバース」は前からずっと聴きたいと思ってたので、この日聴けて感無量。この分でチケット代の元は取れているというか2倍くらい払っても良かったんじゃねえのと思うくらい、自分にとっては役得だった。

他にも「エンパシー」「バタフライ」「嘘とワンダーランド」「お祭りのあと」「海岸通り」「雨上がりの希望」は人生初である。上に挙げたものと合わせるとセトリ25曲中のうち半分以上を占める13曲が初体験という驚異の状況であり、もうここまでくると童貞が臨む初セックスに近い感動すら覚える。猿の欲望と海綿体!!実際アジカンってテナー等に比べるとガチってライブに行く方ではないので(行きたくないわけじゃないんだが、気づいたらチケット逃してたり申し込んでも当たらなかったり、色々縁がない)前にライブで見たのも2020年の酔杯2なので4年前、ワンマンでいうと2018年のホームタウンの中野サンプラザなので6年前にもなり、大分「久々」であった。そこにきて半分の曲を「初めて聴いた」となればそりゃもう凄い衝撃ですがな。いやあ、ありがとうございました。

そんなわけなので一応「聴いたことある」という曲も、久しぶりすぎて「おおっ!」て感動したのもいくつかあり、例えば「十二進法の夕景」「或る街の群青」「橙」は4年前の酔杯2のときに聴いてたらしいが最早記憶があまりない。(この日聴いた感覚だと「初体験」に近い)テナーだと4年ぶりに聴く曲って割と普通って感覚になってしまったが(冷静に考えるともうこれが結構ヤバイ)、良くも悪くもテナーとアジカンでは体験密度の違いから時間の流れが異なるため、アジカンの4年ぶり=テナーの8年ぶりくらいの感覚である。特に「橙」って、確か2020年のライブ当時なにかのファン人気投票で1位になった曲で、(4年前のライブでこの曲演奏する前に)ゴッチが「みんなが『橙』に投票なんてするから…」とかいってボヤいてたのは覚えており、その分レア曲っぽい印象があったんだが、それがたまたまここに命中したのであれば嬉しい限りだ。

「今を生きて」や「冷蔵庫のろくでもないジョーク」など、弾き語りや別編成で披露された曲群は、欲を言えばバンドサウンドで聴きたかったな、というところはある。「今を生きて」はイエィ!部分でみんなで手を振り上げるのが楽しかった思い出があるし、「冷蔵庫のろくでもないジョーク」は初めてなのもあるしゴッチのボーカルで聴いてみたかった。まあこれ以上欲張りは言えないか。しかしバンドサウンドでこれらをもう一度聴ける日は果たして来るのか?という不安もあり…(特に冷蔵庫)

似たようなのでついでに言っておくと、ソラニンがそのまま終わらず、なんか聞き覚えのある曲の歌詞だな…?と思ってそのまま聞いてたらWonderwallだとわかり、そんな繋げ方するのかと感心した一方で、やっぱりこれもバンドサウンドでそのままカバー披露してほしかった感はある。ちょっと違うが、同じことは「君という花」のラストで必ずくっつけられる「大洋航路」にも言えて、「君という花」のラストじゃなくてフルバージョン全部バンドサウンドで披露してくれという思いがある。Wonderwallはともかく、「大洋航路」はもうフルバージョンが日の目を見ることはないのか?

アンコでゴッチが弾き語り開始する前に「自分と同じ年月日に生まれた人と本を書いた」「その人は京都大学の教授」「かたやしがないロックバンドのおっさん…」「あ、いや、そんなふうに言うのは失礼だったね。みんな俺たちの音楽が好きで集まってきてくれてるんだもんね。ロックスターです。はい。」みたいな話してた。その通りだと思っており、人は得てして自分を卑下して謙遜するが、過度な謙遜は自分を支えてくれている周囲の人をも下げることになる。だから自分を客観的に見ることが大事なのだ。これは俺も普段から大事に思っており、必要以上に自分を卑下しないようにしている。そういう当たり前の人間の性質みたいなものをこの短い場面でしかもゴッチから知らされるとは思っておらず、ちょっと感動というか、いや感動というと少し大げさな気がしており「感心」が近いかもしれないが、とにかくそんな感じで印象に残った一場面だった。

この日は2日目なので前日(1日目)があったわけだが、調べてみると1日目はまた全然セトリが違う。もう別のライブなんじゃないかってくらいだ。「フラッシュバック」「未来の破片」「エントランス」「Easter」「ワールドアパート」「電波塔」あたりは聴きたかった。惜しいッ!!この回のがした場合次どこかで聴けることあるのだろうか!?死ぬまでに聴きたい曲群である。

その他

  • アジカンのライブってモッシュやダイブが起きることはそうないと思ってて、実際この日もそうだったんだが、その割に開始直前の人民大移動はほかのバンドと同じようにあり(余談だが今回もそれにかこつけて最善付近で鑑賞できた)、こんなモチャモチャ動くんなら曲によってはモッシュするんじゃないのかという思ってたものの、結果何も起きずに終了し、消化不良とか不満とかそういうわけでは決してないのだが、単純に少し観客側の挙動が不思議だった。俺が今まで経験してきたバンドにおける観客側のスタンスとはまた全然違う感性を持った方々なのかもしれない。「センスレス」のラストでアップテンポになるところとか、「遥か彼方」とかで一瞬モッシュしそうな雰囲気が場に発生したのを感じたが、結果的には何も起きなかったので、言葉を選ばずにいうなら「民度が高い」現場だったといえるだろう。実際、その方向の感性も個人的には少しわかって、アジカンのライブ(曲)は、動き回って楽しむっていうより、「じっくり聴きたい」という気持ちの方が強く出てる部分があり、みんな同じように思ってるのかもしれない。だとするとアジカンの曲は実に素敵である。モッシュ連発系の曲を体験してきた身からするとむしろ逆に少し恐怖ですらある。。言霊のようだ。
  • アンコールは「写真撮影だけ可(動画撮影は不可)」とのことだったので何枚か写真撮らせてもらったが、上に書いたとおりでどちらかというと「曲聴く方に神経を集中させたい」という感じだったので、あんまり枚数はない。以下数枚




    ちなみにこのときゴッチが「そこにソニーのビルがあるから…動画撮影してるとすぐばれて連れていかれちゃうからね」とか言ってたけどあれなんのことだったんだろうwお台場にソニーの建物なんかあったっけ??(まあ、いうほどお台場知ってるわけじゃないけど)
  • 戦利品。アジカンはアイテムが少ないから助かる。特にロンT。これが今の所アジカン唯一のロンTである。