【情報処理技術者試験】H29秋AP(応用情報)挑戦記
実はひそかに応用情報処理技術者試験(H29秋)を受験していた。
合格しました!
【もくじ】
1.はじめに
2.試験会場へ向かう
3.午前試験
4.午後試験
5.勉強法について
6.過去問について
7.成績照会
8.あとがき
去年の年末に、抱負というか、目標で挙げた記憶があるが、
少なからず「今年は情報処理技術者試験を受けよう」とは思っていた。
合格は二の次で、まずは受けてみようと。
きっかけは、同じプロジェクトの先輩がセキスペとったから。
同じくらい忙しかった先輩でも試験受けて合格したのか、と思うと、
「なんなら俺でもイケるんじゃねえのか?」と思ったのがきっかけ。
それまで情報処理試験には全くと言っていいほど興味がなかったので、
言葉にはしてないが、その先輩には感謝している。
(社畜でも挑戦すれば資格は取れる、を身を以て証明してくれた人だから)
実は受験自体を画策したのは去年の秋-つまりH28秋からで、
実際H28秋に向けてはそこそこ勉強もしていたし、
そもそもH28秋は受験申込もしていたのだが、
試験当日徹夜作業明けで
寝て起きたら試験が開始している時間だったという始末(´・ω・`)
これはものすごくへこんだ……(まあ自業自得なんだが)
それからしばらくやる気が消失していたんだが
せっかく勉強したんだから受けるかーと思って重い腰を上げるまで結構長い時間がかかり、
受験しよーと思ったタイミングでは
H29春は受験申込期間が終わっていて(このあたりズボラな性格が出ている)、
改めてH29秋を申し込んで挑戦した、というのが実態。
よって、応用情報を実際に受験したのはH29秋が1回目だが、
実質3回目の受験といっても過言ではあるまい。
そういう背景もあって、
去年の年末では「今年はまずは受けよう!」という気持ちを露わにしたのである。
ちなみに、情報処理試験を受けるのは10年ぶりである。
2007年に基本情報を取得してから、めっきり受けていない。
このため初回で合格するという気はしてなかった。
勿論受けるからには合格するつもりで受けるわけだが、
「絶対合格する!」という意気込みで挑んで出来が悪かったときの精神状態の落差たるや、
筆舌にしがたいレベルのものがあるため、
あまり気を張り過ぎずに挑戦するというのが自身の精神健康的にも良いと考えており、
まあそういう考え方の元挑戦したのである。
試験当日・2017年10月15日(日)は雨だった。
この時点で少し嫌な予感が頭をよぎるがそうは言ってられない。
「試験の最難関はまず朝早く起きる事」というネタがTwitter上で出回るぐらい、
試験日の起床は一つの壁であり、
そこを乗り越えないとそもそも試験に挑戦する以前の問題である。
雨で気乗りしないとはいえ、なんとか最初の難関を乗り越えて試験会場に向かった。
基本情報で一度経験してるからわかるのだが
午前と午後で試験がわかれているものの、
その間メシ食いに会場を出るほどの余裕は精神的にも時間的にもなく、(そもそも出ていいんだっけ?)
このためパンやらおにぎりやらを買い込んで会場の外で適当に食うのが定番の流れである。
なので、途中コンビニでパンとカロリーメイトを買い、会場へ向かう。
パンは朝飯用、カロリーメイトは昼飯用だ。
金のない学生時代のメシは、大体こんな感じであった。
(朝はなく、パンとカロリーメイトを昼に食う感じ)
昔を思い出すぜ。
試験会場は青山学院大学相模原キャンパスである!
青学といえばその名の通り青山・渋谷のイメージが強く、
「そもそも相模原にキャンパスなんてあんのかよwww」ってレベルで、
正直俺もここ来たのは初めてだった(寝てていけなかったH28秋も会場はここだった)。
渋谷の方のキャンパスには学生時代、学際とかでちょこちょこ遊びに行ってたんだけどね。
こういう「地方の広いキャンパス」って
得てして理系の学部が押し込められているイメージが強いが(実体験から)、
実際この相模原キャンパスも理工学部の学部棟が用意されているようだ。
理系学生の不遇さに同情してしまう。。。
「俺青学なんだぜ!」つって
「えー、渋谷案内してー!」みたいなこと言われても
「お、おう(淵野辺駅前のサンマルクならいけるんだけどなぁ…)」って
なっちゃんだろうなあ、とか(余計なお世話か)。
研究施設とか実験棟とか用意するにはどうしても面積が必要になるから、
都内よりはちょっと離れた地方に広めのキャンパス作らざるを得なくなるんだろうけどね。
同会場ではネスペの試験もとり行われていたらしい。
俺なんぞが受けるにはレベルの足りない試験だ。
まずはレベル3の応用情報から。
千里の道も一歩からだ!
(多分ネスペは今後も受けることはないがw)
試験開始は9:30だが、大体みんな余裕をもって8:30~9:00くらいに会場に到着する。
(そもそも受験票に「早めに来い」って指示がわざわざ記述されている)
俺も例にもれず8:40くらいには会場に到着。
で、当然だがそこから試験開始まで時間が空くわけだ。
上述した朝飯を食いつつ、試験前最後の予習に臨む。
この辺はみんな同様だろう。
一つ言いたいのはう○こルームが並び過ぎだということだ。
そう言ってる時点で俺もう○このために並んだ一人なのだが、
やはり試験前は緊張するのか、長蛇のう○こ行列が出来上がっていた。
会社の昼飯時みたいなかんじ(たまに中で寝てるやつがいる)。
まあ今回は寝てるやついなかったようだが。
要するにトイレの需要が足りてないと思う。
ぱっと見でも男性のほうが受験者が多いように見えた中で、
「大学のトイレ」じゃ多分男性側の需要がおっつかない。
う○こは死活問題なのだ!
(といっても大学のトイレ使うからにはどうしようもないけどなあ…)
あと、リフレッシュコーナー?というか、
テーブルにイスが4つ×10みたいなちょっとした区画があるにはあるが、
もともと大学の構内であるためそこまで席数はなく、
朝の開始前は早めに来たから席が余っていたが、
午後試験開始前は満席状態(午前試験を早めに退室した人によりほぼ埋まる)、
カロリーメイトやら最後の予習やらするにしても廊下や階段に座るとかしなければならなかった。
まあこれも大学の施設の話だからどうしようもないんだけど、
何とかしてほしいポイントの一つではあるなあ。
まず午前試験。
の、前に、驚いたのだが正誤表が配られる。
もう問題冊子を刷っちゃったから今更訂正して刷り直しも出来ねえし、
「ここに訂正ありますよ」っていうのを1枚っぺらで伝えるためのものだ。
これが問題文の訂正だと微妙だが、選択肢の訂正だったからまた笑える。
(誤っている選択肢をあえてまた正誤表で訂正かける必要もないしね)。
選択肢を訂正してる時点でその選択肢が解答だと言ってるようなものだろう!!
こ、この問題もらったぜ!!
この時点で最低1問は正解していることがほぼ決定した(あほ)。
正誤表ってIPAのHPの過去問見る感じ結構出されてるみたいだね。
10年前の基本情報んときはなかったような記憶があるが(といいつつ記憶だから怪しいもんだが)。
午後試験にもついてきたから最近は結構あるほうなのかもしれない。
午前試験は過去問からの登用が比較的多かった印象がある。
(H28春のAP午前試験とか過去問全然なかったような)
微妙に選択肢の内容や並びが変わっているようなところはあったようだが、
「過去問で見たなこれ」というのは結構あった。
あれだな、いわゆる「進研ゼミで見たやつだ!!」ってこれのことだな。
過去問と同じ問題が出てくるのは、
「なにが演られるかわからないライブのセトリ」になんとなく近いものを感じる。
実際対面したとき、「お~これきたか~!」と思うような感じ。
午前試験にはこういうのあるからいいよね。
アローダイアグラムの問題(同じ形のアローダイアグラムを選べ)は簡単すぎる。
選択肢も全部図だから、全選択肢のっけてるせいで1ページまるまる使っちまうし。
問題にする意味を感じないレベルで簡単な問題だった。
逆に簡単すぎて疑り深くなり誤答に誘う魂胆だったのか。
よくわからん。
そういう混乱が少なからず起きたことを考えると、
クリティカルパスの短縮日数とか問われる方がまだわかりやすかったぜ!
「高速道路と一般道路の混雑確率と混雑時の予想時間」みたいな問題があったが、
これは最初何言ってるんだかわからなかった。
キャッシュ率を求める計算にひっかけでメモリの容量を載せている問題
(4つの選択肢のうち3つの計算式に容量が載っているが、
実際には容量は無関係なので計算式に容量は不要)があったが、
それと同じ類で「実際使わねえ数字乗っけて混乱さそってんのかあ~?」と
思ったところもあったが、そうではなかった。
パターン分けをきちんと整理できれば解ける問題だった。
印象に残っている心残りは「ファブレス」を間違えたこと。
だめだったぜ!
H26あたりを最後に見た記憶がなかったから
最近のトレンドじゃなくなったのかと思っていた。
「ファクトリーレス」(工場無し)って覚えておけばよかったんだな。
(いや実際の定義は違うのかもしれないがキーワード的な結びつけとして)
これは失敗した……
続いて午後試験。
こっちは午前と違って過去問がそのまま出てくるなんてことはない。
問1のセキュリティは必須で、あと4つが選択。
俺の選択はこれ↓
- 問3(プログラミング)
- 問4(システムアーキテクチャ)
- 問6(データベース)
- 問9(プロジェクトマネジメント)
問3と問6は過去問やってたときから鉄板と考えていて、
比較的点数も取れる自信もあったので選択。(しかしこれは今回誤算だった)
問7(組込みシステム開発)を除き(これは専門外だから全くわからん、勉強もしてない)、
残る2問はなんとなく問題見て決めようと思っていた(問9~11あたりの選択は視野に入れていた)
まず問1(セキュリティ)であるが、
これはまあまあできたなという印象があった。
実際TACの解答例に基づく自己採点でもほぼ満点。
理由として、思ったよりセキュリティしてないなって感じの問題であったが挙げられるか。
(「バックアップから復元する」の流れとかは別にセキュリティ関係ないじゃんと思った)
基盤系ではなく、システム開発寄りの問題だったことがプラスになったとおもえる。
次に問3(プログラミング)、題材は「ナップザック問題」というものだが、
これがもう全然わからなくて焦った。
今までの過去問は、問題文と、虫食いソースコード(虫食い部分に埋める記述が設問になる)を見れば、
なんとなく「ああ、そういうことやろうとしてるのね」ってのがわかったのだが、この問題はそれが全然ない。
これが今回、最大の誤算だった。
ただプログラミングの問題は、
虫食いされているとはいえソースコードがすごくきれいに書かれているのがポイントになっているので、
それを見て勘をはたからせてなんとか解答を記入した。
(この辺、人の書いた意味不明のソースコードを勘と経験を頼りにメンテするSEテクが働いたと思う)
俺はSEにしてはそこそこコーディングしてる珍しい人(少なくともうちの会社じゃレア)と自覚しているので、
過去問の記録を見てもプログラミングは「点数取れる鉄板」だったのだが、
今回のこれがピンとこなかったのは正直ショックだし、残念であった。
修行が足りんなあ。。。
続いて問6(データベース)である。
これも普段から仕事で日常的に触れているデータベースに関する問題の為、
プログラミングと合わせて「点数取れる鉄板」と考えていた。
いまいちよくわからない部分もあったが、なんとか全部に解答できた。
そういうのもあって心情的には「まあまあできたほう」だったのだが、
TACの解答速報を見る感じ、詰めが甘かった部分が結構あり、
ちょこちょことミスがあったようだった。
(ER図の関連性を記号で表現するってのは完全にミスった…)
これが次の誤算。
あと「予約番号を代用キーにしている理由を答えよ」という問題は
最後まで「?」って感じだった。
問題文の文章内に
「代用」なんて単語やそれを連想させる記述出てこなくない?
それっぽい記述
=「予約をまとめる軸は今後変更される可能性がある」という文章 があったから
それをそのまま解答として転記したが、
問と解答が逆ではないか(唐突感がある)と感じた問題であった。
ここまでは「鉄板の流れ」だったので迷わず選択したが、
残る2問をどうするかは判断がわかれるところである。
問7以降をペラペラめくって、
なんとなく目に留まった問9(プロジェクトマネジメント)に取り組む。
俺は、普段はお客さんから”選ばれる”立場の人間(SIベンダー)だが、
逆にお客さんの視点に立って”選ぶ”立場になってベンダーを評価する、
なんだか不思議な感覚に陥る問題だった。
これはそこそこできた印象があり、TACの解答速報と照らし合わせても概ね予想通り。
ただ「付け足す評価項目」の分は間違えたようだ。
(内部統制要件を満たすかとかでいいんじゃねえのか)
最後の選択問題、この後続けて問10(サービスマネジメント)をチラ見したのだが、
設問1からして速攻でわからねえ!と気付いたのでこいつは選択問題採用候補から除外した。
(こういう「切り替え」は非常に重要だと思っている)
ここで一度最初に戻るが、自身の得意分野と照らし合わせて問2(経営戦略)は除外。
問3(プログラミング)は解答済み、
ときて次に問4(システムアーキテクチャ)をチラ見すると、
「WebAPI」や「POST」だの「GET」だの見慣れた単語が出てきているのを見て、
覚悟を決めて問4に取り組んだ。
問4(システムアーキテクチャ)は健康器具と連携するWebAPIの設計に関する問題である。
実際俺POSTとGET以外(あとアップロードのメソッド)ほとんど使ったことがないのだが、
DELETEってこういう使い方するの?
外からリソース削除指示できるって怖くない??
使ってるところほんとにあるのこれ???(まあ俺が知らないだけであるんだろうが…)
各APIの呼び出し時に必要なパラメータに最初「ユーザID、パスワード」を入れていたが
問題をよく見ると
- 「ユーザIDとパスワードはHTTPのヘッダ部にセットする」
- 「各APIの呼び出し時にHTTPのボディ部にセットするパラメータはなにか」
だったので、後で書きなおした。
各APIの個別呼び出しのパラメータはボディ部にいれるので、認証情報は必要ない。
ただ「診断データ登録」のAPIでパラメータに「診断日時」があるのはなんか納得できない、
そんなもん渡されなくても自分で取得できるんじゃないか??
ちなみに午後問題にも午前と同様、問題の訂正を指示する「正誤表」があったが、
問2に関する訂正内容だったので問2を選択していない俺には無関係。
試験勉強について。
正直ほとんど過去問解いてただけだ。
基本的には下記のサイトを使わせていただいた。
(このサイトは神のサイトなのでぜひ使うべきだと思う)
応用情報技術者試験ドットコム
午前問題だけだが、
過去10年に近い過去問と、それに対する詳細な解説が1問1問全て載っている。
素晴らしい。
正直比較的高額な問題集やなぜか500円近くもする専用のアプリを買うよりは、
無料で公開しているこのサイト使う方がよっぽどいい。
実際、通勤の行きと帰りでひたすらこのサイトの問題解きまくっていただけだ。
10年分もある、といいつつ、7~8年もさかのぼると、
当時出題されていた問題が情報技術の最新トレンドからは若干外れてしまっていることもあるようで、
実質直近4~5年分が範囲となる認識でよいと思う。
俺自身もH24春~H29春までを往復でひたすら解いた。
多分3~4往復くらいしたのではなかろうか。
何度も解きまくってると最早字面で問題と解答を記憶してるようになってるので、
問題の最初の3文字分くらい見ただけで答えが分かるという、
幽遊白書のネタになりそうな偉業もできるようになるが(なんのタメにもならないがw)、
まあそれくらいマニアックになる程度には往復学習したということである。
強いて言うなら
直近2回分くらいは学習しないで残しておいた方がいいなと感じた。
俺なんかはH28秋、H29春未挑戦だったので、それらは「初見の問題」、つまり疑似本番試験として使える。
そういうのもあってH28秋とH29春の2回(どちらも問題をしらない)はあえて使わず
他の回の過去問をひたすら解きまくった、という感じ。
実際、往復で過去問解きまくっていると、
コンスタントに65~70問くらいは正解できる程度に実力つくのだが、
初見で挑んだH28秋やH29春は50問程度に正解数が下がった。
「初見に対する自分の実力」を確かめるに当たり、
今まで触れていない過去問を一つか二つ残しておくのは有効だと感じる。
計算問題は、本番だと問題冊子の余白を使えるが、
このサイトで過去問解く分にはそれが使えない。
(ただ簡易電卓をつけてくれている)
のだが、俺は、
iPhoneのメモ帳欄を疑似的に「余白」と見做して
計算式を記述する枠に使い(数値は文字と同じ要領で打つ)
肝心の計算はなるべく暗算で行うようにしていた。
つまりサイトに備え付けの簡易電卓は意図的に使わないようにしていた、
というか俺が勉強始めた当時はサイトに簡易電卓ついてなかったので使えなかったんだけどね。
実際本番では電卓なんて使えないので、
それに頼りっきりになると本番で痛い目を見る可能性もある。
なるべく自分を厳しい環境下に置くことで本番に備えるという考え方である。
これは結構功を奏したと感じている。
(過去問ですら点数取れないと嘆き精神的に追い詰められる危険性もあるから注意は必要だが…)
一応、問題集なんかも買ったは買ったんだが、
99%は↑のサイトに頼りっきりだったと思う。
それくらいこのサイトは使える。
また、午後問題対策には以下の本を購入した(もともとH28秋狙いだったのでこの年次の本)。
2016 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後対策シリーズ)
ただ正直4割読んだか読んでないかくらい。
いかんせんこの本重いのよ、まじで!
解説がこと細かに載ってるのはいいんだけどその分分厚くなってて、
持ち歩くのに結構体力要するのよまじで。
ので、たまに(ほんとにたまに)家や外出先で時間が出来たときに読む、
という程度にしか使えなかった。
基本「過去問題集」とそれに対する解答という感じなので、
↑のサイトの午後問題版と考えていいと思う。
形態がたまたま「本」であるだけ、という感じ。
「過去問題集」として見るには↑のサイトに比べて量が足りないので、
イマイチ使い辛いなと思うのが今振り返って正直に思うところだ。
一つ言えるのは、午後は選択問題なので、
「どの問題が自分に合ってるか?」というのを探す手がかりになっているという点で
この本は結構有用であったと思う。
ひとえに「システムアーキテクチャ」「プロジェクトマネジメント」と括っても
どういった側面で問題が出てくるかはわからないので、
それぞれの分野で過去どういう問題が出たのかを複数種紹介し、
かつそれに対する詳細な解説を載せてくれているので、
そういう「自分の得手不得手」に気づかせてくれる角度があるという点では良いと思う。
余談だが、たまに、解説に
「IPAの解答例では○○とありますが、なかなか出てくるものでもありません。
△△で良いと思います。」
とかいうIPAに対する軽いディスりが入ってて面白い。
実際の午後試験では、
「数ある中からどれを選択するか」が命運をわける重要なポイントになってくると思う。
必須の問1を除く10問から、4問選んで解答するわけだが、
保険的なことを考えて
「6問解いてうち自信のある4問を選択する」なんてこと、できればしたいものだが、
そんな余裕は正直、全くない。
俺も今回↑の4問解くので時間ぎりぎりだった。
限られた時間内でどれを選択するかをどう見極められるかが重要なのだろう。
加えて、毎回、各カテゴリの問題は、
「大くくりのカテゴリの中での問題」という形式にしかなっておらず、
要するに同じカテゴリでも出題される内容が回によっていろいろ変わる。
例えば「プロジェクトマネジメント」というカテゴリでも、
今回のように「ベンダ選定」を評価するような問題もあれば、
EVMのようにプロジェクト進捗・コストを管理するような問題もある。
正直この辺(自分の得意な分野が出題されるかどうか)は運だと思っており、
そういう意味で行けば今回は比較的運がいいほうだったかもしれない。
(まあ得意分野と思っていた「プログラミング」「データベース」で目論見が破たんしたから運の良さも御相子か)
過去問にあった「気になる問題」について突っ込みをいれていく。
H26秋問66
請負契約における妥当な開発フェーズを問う問題。
これは現実と照らし合わせて相違があることに驚いた。
確かに請負として契約する範囲としては大体こんな感じでやってはいるが、
ものによって異なるプロジェクトがあるのも事実である。
あるべき論でいけばそうなんだね、って改めて学習したという感じ。
H27春問53
各工程の工数と投入人数から、工程別の期間(工期)を計算する問題。
これを解くと結合テスト工程=6か月と算出されるのだが、
個人的にこんなに長く結合テストしてるプロジェクト見たことない。
しかも投入人数2人ってのがまた笑える。
2人でダラダラ6か月もテストしてていいんだったら是非やりたいものだ。
できれば俺1人にして期間を2倍の12か月にしてもらいたい。
(ちなみに「初級SE」だw)
H27秋問2
数学の集合の問題。
正解は「エ」である。
しかし、「Cは全体集合ではない」と問題文で明に言っていないため、
「Cが全体集合」という可能性も残る。
で、もし「Cが全体集合」だとすると、
この問題に正解はなくなる(「ア」も「イ」も「ウ」も全部正解になる)。
選択肢の4つの右辺が全て"⊆C"になってるのも個人的にそれに拍車をかけており、
直感的にCがなにか大きな集合になってるような印象を持ってしまい、
一瞬その可能性(Cが全体集合)を考えてしまった。
まあ普通に考えてAもBもCも全体集合ではない前提で問題が出されているんだろうから
そののように空気を読んで考えて、結果「エ」を選ぶのが正しいんだろうが。
応用情報のこういう”非常に若い問題番号あたりに出てくる数学の問題”には、
問題によって細かく条件提示してるのもあれば
この問題みたいに
「まあ、言わなくてもわかるべ。読み取ってくれや!」っていうざっくりしたのもあり、
正直統一性がないようにも思う。
でもまあ、試験問題だからしょうがないところもあるんだろうなあ。
重要なのが、成績照会にあたって「受験票」が必要になるという点である。
いや当たり前なんだけど、これがないと、
自分の受験番号すらわからないから受かったかどうかが一切わからない。
そして俺は今回、受験票を失くしてしまったので、
合格発表日当日に成績照会ができなかったのである。
これはモノスゴイ痛かった…
(まあなくす奴が悪いんだけどさ)
こういうやつが成績照会を行う場合、
パスワード調査依頼とかいう個別の申請を郵送で依頼しなければならず、手間と費用がかかる。
特に「費用」のあたりがポイントで、
受験票を失くさず持ってる人なら発生しないはずの余分な出費がここで出てしまうのである。
成績照会はしたい(何点だったか知りたい)から一応申請はしたのだけど、
数百円程度とはいえ、受験票なくさなければ発生しなかった出費なんだと考えると、勿体ないと感じた。
受験票はなくしてはならない!!
これを心に戒めておきたい。
といいつつ、受験番号だけなら電話で問い合わせれば教えてくれるので、
合格者受験番号一覧で自分が合格したかどうかはわかる。
(今回も最初はそれで合格したのだけは知った)
ただ、↑に書いたように、何点だったから合格/何点だったから不合格、といった成績情報はわからない。
ものすごく味気なく、単に「あんた、合格」と言われてるだけなのである。
まあでも、この発表形態は大学受験とかと同じだよね。。
応用情報技術者試験(を含め、高度の情報処理技術者試験)は、
試験から合格発表まで2か月というスパンが空くので、
この間ずっと受験票を失くさず持っておかねばならない。
これが結構重要なことだと気付かされた。
まあ普通の人はなくさないってことなんだよね多分…
ただ、極論言えば、
成績照会に必要なのは「受験番号」と「パスワード」だけなので、
受験票届いたら速攻でメモにそれを書き移し、
そのメモだけずっと保管してれば、
別に受験票自体が物理的になくなったとしても支障はないっちゃないのよね。
そういうところにまで頭を回しておかねばならなかったな。
準備が足りなかった…
(というか多分みんなそうしてるんだろうな)
IPAの午前試験解答と、TACの午後解答速報を見て、
「なんとなくイケたな」感はもともとあったのだが、
2か月経たないと正式な結果がわからないという生殺し感のため、
やはり合格発表のタイミングまで内心ドキドキしてたのは事実である。
結果を見る限り、
午前の点数は概ね予想通り、午後は思ったより少し悪かった。
(TACの解答速報に従えば、午後も80点は取れていた。まあそこまでは期待していなかったが)
午後は選択した問題しかわからないのがちょっと痛いな。
解答と照らし合わせれば正誤はわかるが、
それぞれの配点がわからないのは少し残念だ。
これどっかでわからないもんかね…
(今後の為にも少し知りたい)
というわけでH29秋応用情報処理技術者試験は終わった。
定期的にこういう試験を受けて脳を活性化させるのはいいことだと思う。
正直1年に1回しかない他の高度試験を受けるには最早体力が持ちそうにないのだが
セキスペは応用と同様、年に2回あるので、
気が向いたらこれを受けてみようかなと思っている。
(応用もってると2年間(=4回分)は午前1免除されるしね)
今まで(今でもちょこちょこやるがw)、
電車の通勤時間に2chやTwitterを無駄に巡回しまくる非生産的なことやっていたのだが、
それを「勉強時間」に充てるようにしたことが今回の始まりだった。
そうなると、勉強した成果を”何らかの形で評価したい”と思うのは自然な流れであり、
結果こうした形で受験に臨むことができたのは非常に良い傾向だと思う。
社畜先輩のセキスペ取得はそのきっかけとなってくれた。
ありがたいことである。
情報処理資格といわず、資格試験には今後も積極的に関わっていく姿勢を取りたい。
ただ、今後も試験を挑戦するうえで懸念としてあるのは
ライブが重なると優先順位がまるで逆転するということか。
まあちょっとしたフェス級でもない限り真昼間からライブってそうそうないから、
同じ日に試験とライブがダブルヘッダーしても、試験後にライブ行くので十分なはずではあるが。
といいつつこの日(2017/10/15)って
新木場でライブやってたんだよね(Hawaiian6 presents 'ECHOS 2017')。
テナーは出ていないライブではあったけど、(ただMONOEYESが出ていた…)
もし仮にこれにテナー出てたら俺は試験すっぽかして確実にライブ行ってたよ。
いや受験したかな??(悔しいがテナーはまた別の機会に…!とか正常な思考働いたかな?)
しかし、試験は行っても必ず受かるとは限らないが、ライブは行けば確実に楽しめるからなあ。
やっぱりライブのが優先度高いんだよなあ…
…というのがまじに懸念である。
最後に余談だが、
今回、俺の隣で試験受けてたやつ、
午前から午後までずーっと寝てた。
多分会社の命令で無理やり受けさせられてるんだろうなアレ…
そこは少し同情するけどなんかもうちょっと頑張ればいいのにね……