【Oracle】Oracle Data Visualization for Desktopを使ってSalesforceにつないでみる
Oracle Data Visualization for Desktop(以下Oracle DVD)を使ってSalesforceに接続してみます。
なお、以下実施済であることが前提となります。
- Oracle DVDをDLしておくこと。
ここから無料でダウンロードできます。 - Salesforceでアカウントを取得しておくこと
ここでは、開発用アカウントを取得してテストしていますが、IP制限等の個別の設定をしていなければたぶん本番運用アカウントでも同様(のはず)です。
※画像は2018年12月19日時点のもので、最新版とは異なる可能性があります。
1.Salesforceでセキュリティトークンを取得する
このURLに従って、まずはSalesforceの「セキュリティトークン」とやらを入手します。
以下のような「セキュリティトークン」が記載されたメールが来る(はず)ので、それを確認します。
2.Oracle DVDで「接続」の作成を行う
Oracle DVDを起動し、右上のハンバーガーボタンから「接続」を選択します。
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接続タイプの中から「Salesforce」を選択します。
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以下の通り入力します。
接続名: | Oracle DVD内での管理名。 |
説明: | 何か補足事項などあれば記載ください |
ユーザー名: | Salesforceにログインするときのユーザー名。 |
パスワード: | Salesforceにログインするときのパスワード。 |
セキュリティトークン: | 1.で取得したセキュリティトークン。 |
重要なのは「ユーザー名」「パスワード」「セキュリティトークン」の3つです。
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入力値に誤りがなければホーム画面に戻り、「接続が正常に作成されました」のインフォメーションメッセージが表示されます。
3.Oracle DVDで「データセット」の作成を行う
ホーム画面右上のメニューアイコンを押して「データ」を選択します。
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「接続」のタブ?を選択します。
表示された中から2.で作成した接続定義を選択します。
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すると自動でSFDCに接続しにいきます。
スキーマを選択する画面に出ますので、「SFORCE」を選択します。
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Salesforceのテーブル一覧が出てきます。
ここでは「取引先」に該当する「Account」を選択します。
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テーブルを選択するとテーブルのカラム一覧が表示されます。
カラム一覧の中で、Oracle DVDに入れる対象のカラムをここで選択することになります。
カラムを1~複数個選択して「選択項目の追加」ボタンを押して、右側のエリアに移すと、選択した項目をOracle DVDにいれることになります。
(ここで選択したカラムを使って集計や分析をし、結果をグラフで見ることになります)
「すべて追加」ボタンを押すと、全カラムを対象としてOracle DVDに格納します。
とりあえず「すべて追加」します。
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その後、下の表っぽいエリアにある「プレビュー・データの取得」のエリアをクリックすると、対象データを引っ張ってきて表示することができます。
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内容に問題なければ右上の「追加」ボタンを押します。
この際、Oracle DVD内でのデータセット名(管理名)をつけることができます。
選択したテーブル名がデフォルトで入ってるので特に変更する必要がなければそのまま「追加」ボタンを押します。
※ちなみにここでの名前はOracle DVD内で一意でなければならないため、同名のデータセットが存在すると「もういるけどどうする?」と聞かれます。
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この時点で「データセット」としては抽出が完了しています。
引き続き、このデータをINPUTとした「データ分析」を「プロジェクト」として始めることができます(右上の「プロジェクトの作成」ボタン)が、とりあえずここではここまでにしておきます。
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この後、左上のハンバーガーボタンを押して、「データ」を選択後、「データ・セット」タブを押すと、先ほど抽出した「Account」が見えると思います。
アイコンが「Sf」の丸になっているのがそれです。
選択すると先ほどのデータが見れる形になります。
これは”Salesforceの「Account」テーブルへ繋がる口(定義)をつくった”という形であり、実態のデータはSalesforce側にあります。
ただ、Oracle DVDは、Oracle Analytics Cloud(以下OAC)の簡易版という感じであり、OACを使うと、このデータのレプリケーションが可能になります(あまり大容量は使えませんが)。
もともとOracle DVDの思想も、「手元で手軽にできる分析・可視化ツール」というもののようで、あまり大容量のデータをこの製品の中で取り扱うのには向いていないようです。
なお、将来的には、Oracle DVDで作成したプロジェクト等の構成情報を、OACにインポートするなどして両者の連携を柔軟にする構想も進んでいるようです。
このテの、他クラウドやベンダーと接続する機構は、Oracleの別製品(Oracle Data Integrator)にも備わっており、多少見栄えは違いますが出来ることや大体似ています。
「大容量データの取り扱い」(例えば移行の要件)等では、OACよりそういった製品やクラウドサービスのほうが優れているようです。
そして何か妙な忖度を感じますが、なぜか得てしてそれらの製品やサービスと、Salesforceとの接続は親和性が高く、ここで示したようにかなり簡単に接続することができます。(考えすぎかもしれないが)
まあSalesforceの外部接続機構がシンプルで簡単なのが生きてるんでしょうけどね。